月曜日、N税務署のTさんから電話があった。
Tさん「木曜日に税務調査に伺いたいんですが・・・」
税務調査、3年から5年に1回は来るとは聞いていたものの、初めての経験。一瞬背筋が伸びた。
私「木曜日・・・特に何もないのでOKです」
Tさん「ご自宅と事務所、どちらが都合よいですか?」
私「そうですね、事務所の方が・・・」
Tさん「わかりました。でわ、事務所に10時ころ伺います。3年分の帳簿を用意願います」
がちゃ・・・
親分、親分、てえへんだ、てえへんだ。
初めての経験、その時から心臓がドキドキ・・・。もちろん、脱税なんぞはしてないし、節税も仕方がわからん。後ろめたいことはまったくないから、おそるに足りんのに・・・。
でもね、お役所の呼び出しって怖いのよね。
その日からドキドキドキドキ。ホームページで税務調査の心構えを開いたり・・・帳簿をみなおしたり。
もう、申告済だから仕方ないのにね。まな板に乗っかっちゃってるし。
夜も心配で眠りが浅い。
と、こんな感じで木曜の朝。
腹をくくるしかない。タイガースファンだけど、まな板に乗ったんだから鯉に撤しよう。と事務所に向かった。
10時、Tさんはやってきた。テレビの見すぎか「マルサ」のすごいいかついおっさんを想像したんだけど、実際は人の良さそうな兄ちゃん。若い。聞けば5年目だとか。少しホッと。
「N税務署のTです。宜しくおねがいします」
「お願いします」
しばし、他愛もない雑談。一風変わった苗字だったので、出身を聞いたり。
「税務署からチャリで来ました」
おやおや。ここは坂が多くて大変なのに。やっぱ若さかなあ。
「こんなにも坂が多いとは・・・」
やっぱり大変だったのね。N税務署に転勤してきたばかりだったらしい。
雑談に花が咲き、少し緊張も解けた。
いよいよ本題か・・・
資料を取り出すと、それは旧住所のまま。
私「9月に引っ越しましたけど・・・」
Tさん「へ?」
私「9月に○○町に引っ越して納税地の変更届けを出したんですが・・・」
Tさん「へ?じゃあ、H税務署に?それでは私に調査権限が・・・」
税務署にも縄張りあるんだね。他の管轄の人が調査してはいけないらしい。
Tさん「ちょっと待ってください」
席を外し何やら携帯を・・・
席に戻ってきた。
「確認して連絡します」
と残して帰っていってしまった・・・
11月なのに昼はまだ暑い。
チャリで大変だねえ。
待つこと小1時間。Tさんから電話・・・
「届が出ていました。」
結局、初の税務調査は幻となったのでした。チャンチャン。
posted by 焼烏呑(やきうどん) at 16:55|
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